実験し続ける

ある時、生徒さん達とお茶をしていたとき
使っていた湯呑を手が滑って落としてしまった。
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この湯呑作ったのは5年以上前。
教室で練り込みでのひも積みの見本として作ったもの。
底は信楽土。1段目は赤土。2段目は信楽と、交互に土の色を変えて積んでいくやり方。
しかしひも積みは積んだ土の継ぎ目をなじませてくっつけるので土の色をかえると色が混ざってしまう。
そのためサンドペーパーでの研磨が重要になる。
十分に乾燥させたのち表面をこすっていくと混ざったところが削られて2色の境目がはっきりするのだ。
そして薄く軽くつくれる。見本ではあったけどこの研磨作業が念入りに出来たし、
生徒さんの作品と一緒に焼成した。
外側は焼き〆。内側には土灰釉をつけた。
なかなかいい焼き上がりになった。
さてこの湯呑、せっかくなので自分用の湯呑として使っていたが
2回も落としてしまった。だけどこなごなになるかと思いきや
割れなかった。底に厚みをもたせたからかもしれない。そのかわり縦にひびが入ってしまった。
そこでひびを埋めるように釉をぬり、再度本焼きした。すると水漏れすることなく普通に使えるようになった。

今回落としたのはそれ以来。さすがに大きいひびが新たに入ってもう処分かなあと思ったけど
さらなる焼き直しをしてみることにした。
まず素焼きの窯に入れて焼く。その冷め切っていないタイミングで内側に釉を満たす。
ひびにしみこませるためしばし置いてから空っぽにすると、内側に皮膜状に釉がついた。
釉は白濁釉を選んだ。練り込みの模様は内側からは見えなくなるけど厚めにつけるつもりだったから。
そしてこの湯呑には3回目の本焼き。
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出してみたら埋まってるやん!ひびの線が浮き出た形になって新たな模様が出来てしまってるけど。
またこれでお茶飲もうっと。

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